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われわれは、理学療法の一環として、湯治を推奨している。空気の良い所で仕事を離れ、リフレッシュするのは大変よい事で、これに加えるに温泉の保温、泉質の作用による身体の改善が行われる。日本の昔から行われている湯治習慣はまさにぴったりである。温泉が好きな国民性によると思うが、日本各地で極めて安い費用で独特な湯治をやっているが、そのひとつひとつを紹介することはできないが一例をあげる。群馬県の中之条駅には寒湯治のポスターが貼られている。温泉群のひとつ、四万温泉にスポットをあててみよう。 |
| 此処は古くから「胃腸の湯」として親しまれている。飲泉療法も盛んで、丁度チェコのカルルスバードは飲泉のみで有名であるが、それにまねて飲泉カップを作り、下痢の時は熱い湯をちびりちびり飲み、便秘の時は冷やしてどんどん飲む。カルルスバードは、チェコのドイツ国境近く、ベートーベンが永遠の恋人と逢引をしたとされている風光明媚なところ。中仙道の裏街として新潟、信州へ抜ける道でにぎわいを呈していた。農閑期に農家の人々が米や味噌を持って湯治にやってくる。自炊の設備が整っており、朝早く“おしんこ”を売りにきたり、野菜、果物の荷が止まっており、豆腐もある。農家の人々の健康保持にはかなり役立っているばかりでなく、一般の人々の健康増進にも役立てたい。湯治10日と言うが、少なくとも年に1〜2回、4〜5日でもこうした温泉気候療法によって体力の回復、増進をしてほしいものである。従来からいわれている温泉の三大効能とは、 |
科学的効能:温泉成分の吸収
物理的効能:保温、水圧による圧迫、浮力による効果
環境的効能:気分転換、リラックス、リフレッシュ |
| 温泉の成分には様々なイオンの形で溶け込んでおり、その成分の一部が皮膚を通して体内に吸収され効能を発揮する。体内へ吸収される成分は1時間の全身浴で16〜18mlと言われている。即効性こそないが徐々に効き始め、血液の働きを変化させ自律神経の調整機能やホルモン分泌を促進させる。また、温泉の成分によってその効能が違ってくる。1948年温泉法が定められ、「温泉分析書」が義務付けられるようになった。 |